重心始動について

執筆者/トータルフィットネスサポート代表 齊藤 登

身体の効果的な使い方「重心始動」についてご紹介します。

1. 重心始動

重心始動(じゅうしんしどう)とは「すべては重心を基点にして動き出す」という考えを基にした身体の効果的な使い方です。

自分の持っている身体能力を最大限に引き出すためには、身体を効果的に使いこなすことが必要となります。

私たちが住む地球上においてい身体を最も効果的に使いこなすことができるもの、それは動物です。動物は人よりも脳は発達していませんが、身体を使うことに関してはスペシャリストです。特に野生動物は生息地域に順応した身体能力を持ち、無駄のない効率的な動きを身に付けてます。

人と動物の身体能力を比較してみると、走る速さ(表1)、切り替えしスピード、体重に対する筋力など、どれをとっても比べものにならないほど優れていることがわかります。これは単に動物の脚が人よりも多くあるというだけでなく、実は内面的な身体の使い方が大きく関わっています。

動物の身のこなしをヒントにして人に応用したものが重心始動になります。

2. 人と動物における身体の使い方の違い

人はその昔、他の動物と同じように四足歩行でしたが、進化の過程により直立二足歩行ができるようになりました。その結果、手や足などの末端部が発達し、それに伴って内面的な身体の使い方も動物たちのように身体の中心から動き始めるのではなく、末端部の手足から動き始めるようになってしまったと思われます(表2)。

人の脳は末端部(特に手指)を使うことにより他の動物に比べ目まぐるしく発達したが、逆に身体能力は衰えていったと考えられます。

3. トップアスリートの身体の使いかた

人の中にも動物のように身体能力が優れている方も存在します。いわゆる「トップアスリート」です。

トップアスリートの内面的な身体の使い方を観察すると、動物の身体の使い方とよく似ている点が多く存在します。例えば短距離走などのトップアスリートと競走馬を見比べてみると重心移動の加速、股関節からの力発揮、首の前後運動など非常に良く似ています。

このようにスポーツでは日常的な身体の使い方ではなく、動物的な身体の使い方が要求されます。

今まではこれらトップアスリートたちの優れた身体能力を「天才的な能力」、「運動センス」という言葉で片付けてきましたが、重心始動を身につけることによって誰でも自分の持っている身体能力を最大限に引き出すことが可能になります。

4. トレーニング効果をスポーツパフォーマンス向上に結びつけるには

スポーツパフォーマンスを向上するためには様々なトレーニングを行う必要がありますが、もし不効率的な身体の使い方のままでトレーニングをするとどうなるでしょうか。

効果的なトレーニングであってもスポーツに適切な身体の使い方で行わないと、スポーツパフォーマンスの向上も望めませんし、身体に負担がかかることでケガをしてしまう可能性もあります。

トレーニングをするときは、身体の効果的な使い方を学びながら段階的に各種のトレーニングを実施したほうが、より安全で効果的にスポーツパフォーマンスを向上させることができます。

<スポーツパフォーマンス向上のための全体的なトレーニングの流れ>

  1. 重心始動を習得する
  2. トレーニングを重心始動の使い方で実施する
  3. スポーツ動作に重心始動を応用する

5. 身体の効果的な使い方を習得するための手順

重心始動を段階的に学ぶことで身体を効果的に使いこなせるようになります。

ステップ1 身体移動の主な内容

  • 重心について
  • 身体内の重心感覚
  • 重心位置と発揮筋力・メンタル・動体視力の関係
  • 末端始動と重心始動の違い
  • 歩行・ランニング・ステップ動作での無駄な動きと改善方法
  • 重心始動の身体移動をもとに各種トレーニングを実施

ステップ2 体幹操作の主な内容

  • 重心について
  • 体幹の構造と特徴
  • コアについて
  • 呼吸法とコアの関係
  • 疲労感覚とコアの関係
  • コアトレーニング
  • 武道におけるコアの考え方
  • 丹田式コアトレーニング
  • 丹田式呼吸をスポーツ動作に応用する
  • 重心始動の体幹操作をもとに各種トレーニングを実施

ステップ3 下肢操作の主な内容

  • 下肢の機能解剖
  • 始動部位による活動筋の違い
  • 下肢のキネティックチェーン
  • 歩行動作の改善
  • ジャンプ動作の改善
  • 動き出し動作の改善
  • 下肢トレーニングの進め方
  • 重心始動の下肢操作をもとに各種トレーニングを実施

ステップ4 上肢操作の主な内容

  • 上肢の機能解剖
  • 始動部位による活動筋の違い
  • 上肢のキネティックチェーン
  • 肩甲帯のリラックスと動作スピード
  • ローテーター・カフについて
  • 上肢トレーニングの効果的な進め方
  • 重心始動の上肢操作をもとに各種トレーニングを実施

ステップ5 身体連動の主な内容

  • 上肢の機能解剖
  • ステップ1~4のまとめ
  • 身体内でおこる力の伝達
  • 機能的身体軸と構造的身体軸の違い
  • 全身のキネティックチェーン
  • 手の平と足裏の使い方
  • 身体外に対しての力の伝え方
  • スポーツ動作時の身体内の力の流れと連動
  • 重心始動の身体連動をもとに各種トレーニングを実施

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